SEOと聞くと「キーワード選定」や「外部リンク」ばかりに注目しがちですが、実は最も重要なのは「内部対策(On-Page SEO)」です。特に中小企業サイトにおいては、大規模な広告投資や大量の被リンクが難しい分、「内部の設計力」が成否を分けるポイントになります。
この記事では、SEO初心者や中小企業のWeb担当者が、自社サイトの内部対策を網羅的に確認・改善できるチェックリストを具体的に解説していきます。
目次
なぜ「内部対策」がSEOの基礎なのか?
Googleは、Webページの「内容」と「構造」を通して、そのページが検索意図にマッチするかを判断します。つまり、コンテンツの質と、それをどう配置し・どう伝えるかの“設計”が非常に重要なのです。
外部リンクやSNS流入も大切ですが、まずは内部対策で“検索に強い体質”を作ることが、SEOの基本です。
内部SEO対策チェックリスト(10の必須項目)
① タイトル(titleタグ)は適切か?
- ページごとにユニークなタイトルになっているか?
- ターゲットキーワードが前半に自然に含まれているか?
- 文字数は30〜60文字程度に収まっているか?
👉 検索結果で最も目立つ部分なので、クリックされる魅力も意識することが重要です。
② メタディスクリプションを設定しているか?
- 各ページに固有の説明文(meta description)が設定されているか?
- 検索ユーザーの「知りたいこと」に応える文章になっているか?
- 全角で120文字程度(最大でも150字以内)を目安にする
③ Hタグの構造が論理的か?
h1
タグはページに1つだけあるか?h2
→h3
→h4
と階層的に整理されているか?h
タグにキーワードが含まれているか?
④ URL構造はシンプルで分かりやすいか?
- 英数字の意味が通じるスラッグ(例:
/seo-checklist/
)を使用しているか? - 記事ごとに固有のURLが設定されているか?
- 日本語URLや長すぎるURLは避けているか?
⑤ 内部リンクが適切に張られているか?
- サイト内の他ページへ自然にリンクが貼られているか?
- リンクのアンカーテキストが内容と合っているか?
- トップ・サービスページ・問い合わせページへ導線が確保されているか?
⑥ ページの表示速度は高速か?
- PageSpeed Insightsでスコア60以上か?
- 画像の圧縮(WebP形式)がされているか?
- 不要なプラグインやスクリプトが読み込みを重くしていないか?
⑦ モバイル対応(レスポンシブ対応)は万全か?
- スマホで閲覧したときに文字が小さすぎないか?
- タップしづらいボタンやリンクがないか?
- レイアウトが崩れていないか?
⑧ 画像にalt属性(代替テキスト)は入っているか?
- すべての
img
タグにalt属性が設定されているか? - その画像の内容を簡潔に説明する言葉になっているか?
⑨ 重要ページがインデックスされているか?
- Google Search Consoleにサイトマップを送信しているか?
site:自社ドメイン
で検索して、表示確認しているか?noindex
やrobots.txt
で誤ってブロックしていないか?
⑩ 文章は“ユーザー目線”で書かれているか?
- 「誰が読むか?」を意識した語りかけがあるか?
- 長すぎる段落や専門用語の多用を避けているか?
- 改行・箇条書きなどで読みやすくしているか?
より深掘りした内部SEOチェック項目(中級者向け)
- 構造化データ(Schema.org)を実装しているか?
canonical
タグで重複ページを防いでいるか?- パンくずリストを正しく設定しているか?
- サイト全体のデザイン・トーンに一貫性があるか?
- コアウェブバイタル(LCP・FID・CLS)を意識しているか?
まとめ|SEOの土台を整えることが“無駄にならない集客”を生む
SEO内部対策は「地味」で「すぐに結果が出ない」施策かもしれません。しかし、内部が整っていなければ、どんな広告も、どんな記事も“評価されない”のです。
中小企業の限られたリソースで最大の成果を出すには、まずサイトの内部設計を“検索エンジンにも、ユーザーにも伝わる形”に整えることが何よりも重要です。
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